シャープ株価 今後と原因

シャープ株価の今後と、低迷の原因を見ると、片山幹雄会長(前社長)の存在が指摘されている。シャープ再建を考えると、経営陣の主導権争いは、避けて通れない問題になりそうだ。


シャープの株価低迷

時事通信が報じている、シャープ株価の推移を見てみよう。
2012年11月の株価は、150円前後の水準であるが、上記図表を見ると急速に下落しているのが分かる。

鴻海(ホンハイ)との提携発表で、株価が持ち直す中、業績予想の下方修正で、株価が低迷しているという見方ができるのではないだろうか。鴻海(ホンハイ)との提携情報が、株価維持の要因だったが、それが吹き飛び今の株価低迷を招いていると考えられる。

鴻海(ホンハイ)と提携失敗したのは、株価だと報じられていたが、どうやら、それだけではないようだ。

提携失敗は経営陣の責任

提携失敗の原因として、シャープの片山幹夫会長(前社長)の名前が浮上している。「週刊現代」2012年11月3日号が報じた内容を見てみよう。
自分の力を悟った奥田氏も、経営の最大のネックとなっている液晶事業の運営を片山氏に任せるようになった。今夏頃から片山氏は復権をかけ、勇んで鴻海の郭会長との出資交渉に臨んだとされるが、「郭会長は、なぜ失脚した片山氏が出てくるのか訝しがって、急にシャープのことを信用しなくなりました。シャープ本体に役員を派遣するとか、経営権を持つと言い出し始めたのもこの頃からです」(シャープ関係者)。
どうやら、鴻海(ホンハイ)の郭会長が、片山氏の登場で信用しなくなったようだ。シャープ経営悪化の経営責任をとった人物が、交渉の面前に出てきたら、確かに信用はしなくなるであろう。会社の公式発表が疑われるからだ。

片山会長は、提携交渉に横槍を入れているとも報じられている。
郭氏は、大型液晶の堺工場だけではなく、iPhoneなどの携帯電話やiPadなどのタブレット端末用の中小型液晶を生産している亀山工場もシャープに分社化させてそこに鴻海が出資し、主導権を握ることを考えているとされる。これに対して片山氏が猛烈に反対しているというのだ。
シャープは、経営責任をとった人物の発言力が強く、一枚岩ではないようだ。

シャープの情報開示姿勢について

社員の雇用、シャープ倒産の取引先への影響シャープ株の株主、銀行支援の事(りそなは、公的資金注入中)などを考えると。片山氏の面子が、経営判断が遅い原因だとすれば、こだわっている場合ではないであろう。提携交渉は銀行との約束の一つだ。

シャープは、中間決算で4000億円の赤字を業績下方修正の形で公表。シャープ提携報道の真相は、すでに片山氏の「スタンドプレー」と報じられており、株価に多大な影響を与えた事を考えると問題との声が上がりそうだ。

シャープ倒産の可能性は94.9%と報道されている。この数値の基準となった、シャープCDSは倒産レベルの暴騰だ。原因は提携交渉の失敗が大きな要因の一つである。シャープ株価の原因と今後を考えると、片山氏の去就に注目が集まるのではないだろうか。

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