シャープ営業黒字報道と飛ばし記事
シャープの業績予想報道を見ると、営業黒字にこだわった報道と飛ばし記事がひどいことを説明しました。シャープの業績について、毎日新聞は8倍の営業利益を報道しており、新聞社の影響力を考えると風説の流布であると言えるかもしれません。シャープが営業黒字である事が報道され続けていますが、最終損益に触れるニュースは少なかったのではないでしょうか。
シャープ最終損益は赤字
シャープの業績について、シャープIR資料室、決算情報を見てみましょう。シャープ2012年度第3四半期決算は26億円の営業黒字ですが、最終損益は367億円の赤字です。シャープの決算については、冒頭をご参照。管理人の私見ですが、シャープの最終損益は赤字だが赤字幅は縮小と報道するのが、誠実ではないかと思います。
亀山工場の稼働率が低い
シャープの亀山工場は、iPhoneとiPadといったアップル向けの製品が生産されています。シャープは、アップルからの製品受注により亀山工場の稼働率が左右されますので、受注減少の影響が大きくでているようです。
シャープの大西徹夫専務執行役員は1日、決算発表の記者会見で、液晶パネルを製造する同社の亀山第2工場(三重県亀山市)の稼働率について「工場別の稼働率は開示していない」としながらも、「下期(12年10月~13年3月)は5割を超える」と述べた。シャープの工場稼働率の考え方は、5割が一つのポイントになると考えているようです。通常の会社であれば、工場稼働率を100%にどのようにして近づけるのかを考えるので、過剰設備を垣間見ることができます。
シャープ亀山工場の過剰生産能力
同社は亀山第2工場の稼働率を下期に50%と計画していた。シャープは、亀山工場の生産ラインを計画の段階から、半分休止すると計画しています。シャープの過剰投資が、ここからも分かるのではないでしょうか。
シャープ液晶事業は、1440億円の営業赤字見込み
シャープの亀山第2工場では、テレビ向けの大型液晶パネルや、新型の小型液晶パネル「IGZO」などを製造している。同社は13年3月期の液晶事業について、8300億円の売上高と1440億円の営業赤字を見込む。従来の8800億円の売上高と1320億円の営業赤字予想から下方修正した。シャープの亀山第2工場は、生産ラインの半分が休止する計画を立てており、シャープの液晶事業の不振が分かると思います。シャープの液晶事業だけでも、1000億円以上の多額の赤字を垂れ流しています。
シャープ亀山工場休止とアップル向け稼働率の真相を見ると、生産ラインが止まっている事が分かります。シャープは、工場別の稼働率は開示しない方針のようですが、生産ラインの稼働率が悪いため開示できないのが真相のようですね。
シャープ亀山工場内部とアップルの真相(8)を見ると、アップルが1000億円の出資を行った専用ラインのため、稼働率が低下しているようですね。シャープが情報開示しないのは、アップルとの契約を開示していないことが、理由ではないでしょうか。
アップル頼みの亀山ライン稼働率?
返信削除また今、この工場で何をどれくらい生産しているかを
流通に関わる販社社員が知らされていない。
結局は円安、政府援助、株価など自力要因で復活しようと
しているように見える。
国内外の販売体制・状況を全商品で分析&公開すべき!!
上記記載に誤りがありました。
返信削除すみませんm(_ _)m
”自力”ではなく”他力”でした。
>匿名さん
削除こんにちは^^
仰るとおり、自力で何かを行うというのを、強く感じないですよね。
民間企業ですし、上場企業なのですから、もっと早くできることはなかったのか、考えてしまいますよね。