かな泉倒産の理由 讃岐うどん店

讃岐うどん店として、有名な「かな泉」が破産手続きに入った。4月に倒産の後に再生を目指したが、断念した模様だ。倒産の理由は、讃岐うどんを有名にした要因の一つでもある。

本文中の画像は、うどんの庄かな泉ホームページより


うどんの庄かな泉 営業終了


衷心よりご報告申し上げます。
昭和28年の設立以来、今日に至るまで、皆様には一方ならぬお引き立てを賜り、厚く御礼申し上げます
弊社は、平成24年11月12日をもちまして、全ての営業を終了することとなりました。
長年のご愛顧に心より感謝申し上げます。
平成24年11月13日
株式会社うどんの庄かな泉

ホームページには、現在、上記の文章が掲載されている。

2012年4月 民事再生法申請 倒産

四国新聞4月23日によれば、「うどんの庄 かな泉」は4月20日付で、高松地方裁判所に民事再生法を申請。倒産の理由は、セルフスタイルのうどんチェーン店との競争に敗れたこと。倒産直前は、店舗を3店舗まで縮小していた。

  • 負債総額は約8億円で、民事再生法を申請、再建を目指していた。
  • 4月20日 民事再生法申請
  • 負債総額は約8億円
  • セルフスタイルのうどん店との競合で業績悪化

スポンサーを見つけ、再生を目指していたが断念したようだ。

2012年11月 破産手続き

毎日新聞11月13日が、下記のように報じている。
東京商工リサーチ高松支社によると、1953年創業の讃岐うどんチェーン店「うどんの庄かな泉(いずみ)」(高松市)が13日、高松地裁から5月に開始決定を受けた民事再生手続きについて、廃止決定を受けた。高松市内などに3店舗あった店は12日で営業を終了しており、今後、破産手続きに移行するとみられる。
かな泉ホームページに記載された内容の通りのようだ。
スポンサー会社を見つけ、再建を目指していたが、金融機関との交渉がうまくいかなかったようだ。
保全管理人の弁護士によると、同社は再生手続き開始後、7月に企業再生会社「スピードパートナーズ」(東京都)とスポンサー契約を締結。今月1日付で、ス社関連会社「かないずみ」(東京都、7月設立)にうどんの製造・販売や飲食店の経営権を譲渡することが決まっていたが、債権者の金融機関とス社との間で条件がまとまらず、事業継承が頓挫した。
かな泉倒産の理由は、セルフうどん店との競合激化が理由のようだ。讃岐うどん店を有名にしたのが、特色あるセルフうどん店である。それが倒産の理由になったとすると、複雑な気分だ。

関連記事・:


2 件のコメント:

  1. 愛媛から、転勤のため東京に在住ですが…かな泉さんのうどんが大好きでした。お土産に持参するときも、かな泉さんのうどんが当たり前でした。今回十数年ぶりに愛媛に行く事になり、かな泉さんのうどんが食べたくて調べましたら、すでに無くなっている様子に愕然としました。ファンがいることを知って下さい。

    返信削除
  2. 1981年に初めて高松市内の、確か『南新町』という地名のアーケード商店街で地元店舗の一画を借りてアクセサリーの露店販売を、夏の一ヶ月ちょっとビジネスホテルに泊まり込みでやったんだけど、その時『うどんのかな泉』を初めて知ったんだよな。
    セルフのうどん店なんてそれまで知らなかったし、だし汁が水道の蛇口をひねって出すのにはホント衝撃だったなぁ~。

    返信削除

最近の記事
Google を含む第三者配信事業者は、Cookie を使用して、ユーザーのウェブサイトでの閲覧履歴に基づく広告を配信します。 Google 広告 Cookie を使用することにより、Google や Google のパートナーは当サイトや他のサイトへのアクセス情報に基づく広告をユーザーに表示できます。 ユーザーは広告のオプトアウト ページ
で Google 広告 Cookie を使用しないよう設定できます(また、Network Advertising Initiative のオプトアウト ページでも第三者配信事業者の Cookie の使用を無効にできます)。