(1)シャープiPhone5と亀山工場の稼働率
シャープの亀山工場は、アップルの携帯電話、iPhone向けの液晶パネルを供給しており、販売動向が企業業績を左右します。シャープとアップルの契約は、iPhone向けの販売が落ち込み稼働率が低下したとしても、他社に販売することができないようですね。シャープは、投資家向けに詳細に説明しておらず、契約条件や情報隠蔽と言われても仕方がないですね。
(2)亀山第1工場の液晶パネル生産ラインが停止
シャープ アップル契約の真相 隠れ借金1000億円(7)で、アップルが亀山第1工場に出資していることをまとめました。シャープの亀山第1工場は、アップルの指示で生産ラインが停止しており、影響力が大きいことが分かりますね。「もう工場で作るものが、何もなくなってしまった」2月26日、三重県亀山市にあるシャープの亀山第1工場。そこで働くベテランの技術者たちは、自分の力ではどうにもならぬまま、この日、巨大な液晶パネルの生産ラインに投入するものが「ゼロ」になったことに途方に暮れていた。シャープの亀山第1工場は、2013年2月26日に液晶パネルの生産ライン停止していたようですね。シャープは亀山工場停止の事実を公式ホームページやプレスリリースなどで発表しておらず、大手マスコミでも報道されていないですね。
(3)シャープの情報リークと株価変動
亀山市の地元住民ですら知る人は少なかったが、この亀山工場で働く社員たちは、この大きな工場がどれだけアップルに依存しているのかを肌で感じていた。シャープの亀山工場が、アップルに依存すると同時に、工場が停止したころについて見てみましょう。
シャープの増資報道を否定するプレスリリース、銀行役員の受入調整が報道されていました。管理人は、シャープの亀山第1工場稼働停止は、企業の経営に直結するものであり、上記と同様に重要な事象であると考えます。
シャープは情報リークの内容を選ぶとともに、株価変動の情報で、株価下落に繋がるものは選別して公表していないことが分かりますね。
(4)アップルと独占的に供給する契約と下請け
この工場が作る液晶パネルは、アップル1社に独占的に供給するという契約の下で稼動をしていたのだ。アップルから送られてくる生産計画に従って、iPhone用の液晶パネルを作っては、それを組立工場のある中国に向けてせっせと輸出していたのだった。月産720万台分を製造できる巨大なラインは、アップルからの注目が減れば、減った分だけ停止させるしかない。シャープの亀山第1工場は、アップルから約1000億円の出資を受け入れていますが、アップルと独占供給の契約により稼働していたようですね。
- シャープの亀山第1工場液晶パネルは、アップルに独占的に供給する契約
- アップルが亀山第1工場に約1000億円の出資
- アップルからの生産計画を受け取り
- iPhone用の液晶パネルを製造
- 亀山工場から中国の組立工場に輸出
- 月産720万台の製造ライン
- アップルからの注文が減少すれば、減った分の生産ラインを停止
(5)亀山第1工場の製造装置はアップル所有
実は独占供給に当たって、アップルは約1000億円の費用を出資していた。工場内のフロアに整然と並んでいる製造装置には、アップルの所有物であることを示す小さなリンゴのマークが描かれた資産管理用シールがペタペタと貼ってある。シャープの亀山第1工場の製造装置に、アップルのシールが貼ってあるということは、アップルの所有物であり、アップルの許可がなければ液晶パネルを生産できないことが分かります。
(6)アップル専用スペース
建物2階には、わずか数人のアップル社員のために設けた、専用のオフィススペースが広がっている。その前の廊下はシャープ社員ですら歩くことを禁じられている。まるで亀山工場の持ち主は、このアップルなんだぞ、と言わんばかりの光景だった。シャープの亀山工場には、アップル専用のスペースがあり、シャープ社員も機密保持のために歩くことができないようですね。シャープ亀山工場第1工場は、事実上、アップルの所有物のようになっており、シャープは完全に下請けのようになっていることが分かります。シャープiPhone液晶生産費用と隠蔽の真相(9)に続く。
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