(1)シャープ、リストラと再就職
シャープを退職した社員の座談会を、2013年4月9日の日経ビジネスが報じており、リストラについて語っています。シャープ社内の考え方や問題点について、退職者が真相について語っていますが、大企業病になっていることが分かりますね。(2)シャープの資金調達と提携
シャープ経営陣は鴻海(ホンハイ)精密工業を筆頭に、米クアルコムや米インテル、韓国サムスン電子といった具合に、海外大手企業との提携に奔走しているが、元従業員の目にはどう映るのか。
C氏:いろいろ手を打っているが、明確な成果は出ていない。ホンハイの話についても、社内にいて思うように進んでいないように感じた。社内でも期待は高かっただけに残念だ。
B氏:結局、資金調達に動いていただけにしか見えない。
シャープ退職者から見ても、海外企業との提携交渉は資金調達に動いているようにしか見えなかったようですね。
(3)シャープの大企業病
シャープはどうすれば復活できるのか。
B氏:もっと風通しの良い会社にならなければダメだ。現状では無駄に組織が大きすぎる。分社化して組織をスリムにするなど、決定権を若手にゆだねれば良くなるかもしれない。シャープは、大手家電メーカーの中でも規模が小さく、柔軟性がある会社だというイメージの方はいると思いますが、大企業病になっていることが分かります。シャープの若手にも、決定権がそれほどないのかもしれないですね。
(4)液晶に集中した失敗
A氏:技術面でみると液晶に傾倒しすぎたツケが出てきている。社内で開催される「R&D(研究開発)展」に参加しても興味を引く技術は少ない。現状はエネルギーを中心に、液晶一辺倒ではなくなりつつあるのは良い傾向だと思うが。
シャープは技術面で、液晶に集中した失敗がでているようですね。シャープは、エネルギー分野などの技術があると指摘していますが、太陽光事業であるならば赤字であり、厳しいのではないでしょうか。
(5)希望退職後、社員のは再就職できず
一方で、「希望退職で会社を去った従業員の多くは、次の勤務先が見つかっていない」(現役のシャープ管理職)との声も聞くだけに、彼らは少数派かもしれない。シャープを希望退職した社員の多くは、再就職ができていないようですね。シャープ幹部は、経営失敗の責任をとっていないですが、従業員の多くは再就職が決まらず、路頭に迷っているようですね。シャープ社員リストラ転職から、社内の様子を見ていきましたが、再建して競争力を取り戻すにはかなり時間がかかるのではないでしょうか。
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