(1)追い出し部屋とリストラ
追い出し部屋によるリストラが話題になっていますが、シャープで大規模なリストラが発生した後に、社員がどのように生活しているのか報道はあまりないですね。シャープはリストラの際に、社内に残って欲しい社員を退職させないために希望退職ではなく、自己都合退職にするといった方法をとっていたようですね。
(2)上司と部下のリストラのやりとり
シャープ社員リストラ転職で希望退職により社内がどのようになったのかを見ていきましたが、日経ビジネスでは、上司と部下のリストラにおけるやりとりがありますね。
希望退職の対象者だったA氏とB氏に聞きたい。実際の面談はどのようなものだったのか。
A氏:私自身、2012年9月末に1回目の面談を受けた。対応者は旧知の部門長だったので、お互い気まずい雰囲気になった。コンサルティング会社から部門長にひと通りの指南があったようだ。「あなたには処遇する業務がなくなりましたと言わなきゃいけないんだ」と説明された。その後、10月上旬に2回目の面談があり、退職の意志を部門長に伝えた。シャープ追い出し部屋とリストラで、業務がなくリストラを告げられる場面がありましたが、コンサルティング会社の指南により行われていたようですね。
シャープのA氏は、50代の社員で部門長とは旧知の間柄となっていますので、希望退職のやりとりは社内の人間関係が崩れている様子が浮かびますね。
(3)シャープの部門単位でリストラの目標
B氏:部門単位で目標があったようだ。8月末の発表時の予定人数は2000人。国内における連結対象の社員数が2万5000人弱なので、おおよそ部門ごとに1割程度は削減しないといけなかったのだろう。シャープは、リストラについて部門単位でリストラの目標があったようですね。シャープは倒産危機の原因である液晶部門以外の、黒字部門のリストラを行ったとすれば競争力は低下した可能性がありますね。
(4)シャープ社員のリストラ対象と選別方法
B氏:さらに、従業員も「辞めさせたい人」「本人の希望を尊重する人」「辞めさせたくない人」に分類されていたようだ。会社側が「辞めさせたくない」と思っている人は、本人が退職を希望しても、希望退職にならず(加算金などの条件の悪い)自己都合退職になったと聞く。シャープは社員をリストラすると同時に、優秀な社員を社内に留めるために、自己都合退職にして金額に差をつけていますね。
- 辞めさせたい人
- 本人の希望を尊重する人
- 辞めさせたくない人
(5)シャープ社内の混乱と実体
希望退職の面談が実施されていた期間、社内の雰囲気はどうだったのか。
C氏:いろいろな噂が飛び交っており、異様な雰囲気だった。先ほどB氏が挙げていた、辞めさせたくない人の中にも、部門長の判断で希望退職にしてもらえた人がいると聞いた。一方で、「自己都合になる」と言われ、退職を断念した人もいた。約60年ぶりにリストラを実施するということで、足並みがそろっていなかったのだろう。シャープは社員を大事にすることや、リストラを行わない会社として有名でしたので、現場では混乱が起こっていたようですね。シャープが辞めさせたくないと考えていた社員に対しても、希望退職と自己都合退職で足並みが乱れており、社員の間で退職の話題を避けたようです。
(6)リストラにより雰囲気悪化の真相
A氏:実際、雰囲気はあまり良くなかった。対象者同士でも希望退職に関する話題は避けていたし。部門長も辛い表情を浮かべていた。
B氏:我々の部門では希望退職者の送別会は行われなかった。そのせいか、年末に定年退職になった方の送別会も実施されなかったので、申し訳ない気持ちになった。シャープが希望退職と自己都合退職が混在したことで、退職する社員同士でも話題を避けていたようですね。シャープは中高年リストラによる混乱により、定年退職者への送別会を行える状況ではなかったようですね。中高年の再就職シャープを見ると、希望退職による割増金をローンの繰上げ返済に使うことで、マネープラン再構築を行っていますね。
50代 希望退職に応じた元社員です。
返信削除再就職厳しいなあ。5社受けて全滅だ。
シャープ製品 見るのも嫌 貰った退職金で他社製品に買換えしてます。二度とシャープ製品買うか!
匿名さん。こんばんは。
削除皆様が汗をかいているときに、上層部が、争っている姿は驚きますね。