(1)シャープ亀山第1工場の訪問者
シャープの亀山第1工場が深刻な状態にあると聞きつけて訪れる人々も、やはり無力だった。瀕死の現場には、シャープ経営陣、主力銀行の幹部、そして経済産業省の官僚たちが繰り返し訪れるようになっていた。シャープ亀山第1工場の訪問者の訪問者が、紹介されていますので見てみましょう。
- シャープ経営陣
- 主力銀行の幹部
- 経済産業省の官僚
(2)亀山工場は訪問客の視察で疲労
しかし、「むしろ、頻繁に繰り返される視察のため現場はヘトヘト」(シャープ関係者)シャープ亀山工場の現場は、視察の相手をすることで疲れきっていたようですね。シャープ亀山工場の改善に役立っていないことを見ると、視察旅行や所属組織の経費無駄遣いになってそうですね。
偉い人が来るとなれば、その都度に資料を準備する。さらに工場見学用の服や靴のサイズまで、人数分一つ一つ確認し、用意するのはすべて亀山工場の社員たちだった。
(3)片山会長の亀山工場視察の様子と経費無駄遣い
シャープ追い出し部屋とリストラのコメント欄に、片山会長の様子が投稿されていますが、匿名コメントですので、ご参考まで。片山会長は東大出身で、自分自身は経営能力があると自負しているようですが、亀山工場に頻繁に来ては、朝、10:00、昼食、15:00と会社の食堂委託先からコーヒーの出前をとり、昼食の弁当も自分では金も払わず、本来一番の戦犯であれば、当然自腹で自動販売機の飲み物や、社員と同じ食事をとるべきなのに、そのような考えはまったくなし。社用車(役員・幹部が乗る黒塗りの車)も幹部は使い放題。シャープ経営陣は、経営改革を嫌がっていますが、役員は特権を失うのが嫌であり、ただの保身なのかもしれないですね。
シャープの片山会長視察について匿名の投稿ですが、事実であれば、経営幹部が率先して経費削減を行うという姿勢が全く見えないですね。
(4)アップルの契約方針
そんな彼らが社運を懸けて向き合っているものがある。それが今夏に発売予定の「廉価版iPhone」の液晶パネルだ。アップルは新商品の情報を絶対に明かさない。部品メーカーに徹底した秘密保持を求める。しかし本誌は、その商品がシャープの工場で作られようとしていると確信できた。アップルは情報秘匿に対して、厳格であることが有名ですが、週刊ダイヤモンド2013年3月30日はシャープが受注する可能性が高いことを指摘しています。
(5)iPhoneの液晶パネルと静電気トラブル
「プラスチック製のiPhoneは、静電気のトラブルが多く、液晶パネルを作るのがとても難しい」と、あるシャープの液晶技術者は漏らす。今、彼らは、一刻も早く、止まってしまった亀山工場を動かすために、この未来の製品と日々格闘している。アップルのiPhoneは、液晶パネルに静電気トラブルが多く、シャープのように高い液晶パネルの技術を保有していないと製造が困難なようですね。
シャープの液晶パネル技術が高いことが分かる話ですが、経営陣の投資失敗や経営判断の繰り返しにより、工場が停止しているようでは宝の持ち腐れになっているようですね。
(6)シャープと競合企業 アップル製品の受注競争
もし、競合メーカーのジャパンディスプレイや韓国LGディスプレイに先を越されて、自社の受注を減らすことになれば、それこそ致命的なダメージになると知っているからだ。アップル依存工場の戦いは終わらない。いや、終われないのだ。シャープの液晶パネル工場は、自社の液晶テレビやスマホ、タブレットで内製化する量を超えて大量生産を行っているため、外販先を模索するのが経営課題になっています。
シャープがiPhone廉価版の液晶パネル受注に成功したとしても、廉価版のため、利益率は今まで以上に低いかもしれないですね。
(7)シャープ経営者の保身とサムスンの下請け
シャープの競合企業が、品質が高く安い液晶パネルの製造に成功すれば、亀山工場などの復活はかなり厳しいと言えそうですね。シャープ ホンハイと台湾を裏切り(1)を見ると、経営者の保身により経営再建はより困難になっていると言えるのかもしれないですね。シャープ アップル受注とIGZO取引は不調(4)であり、亀山第二工場はサムスン向けの汎用液晶パネル製造を下請けとして続けそうですね。
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