海運会社は船舶を全て保有しているわけではなく、船舶のオーナーから借り、お互いに発展している歴史があります。
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海運業界の動向(1) の続きです。
中堅の海運会社が苦しむ仕組み
船主から海運会社が船を借りる契約(用船料の決定)
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海運不況の長期化
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運賃収入の下落
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用船料が高くなり、赤字に
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中堅クラスで専業の場合、経営危機に陥る
荷主の合併による影響
・新日本製鉄と住友金属工業が合併により、合理化の可能性あり
・新日本製鉄がNSユナイテッド海運、旧住友金属工業が第一中央を原料輸送の主力取引先
・NSユナイテッド海運は日本郵船が出資 第一中央は商船三井が出資
愛媛県今治市周辺に船主が集中
・愛媛県今治市周辺には大小の船主が集中。
・900隻を保有し、ギリシャ船主と並び称される一大勢力だ。
105隻を持つ洞雲汽船(今治市)の保有船は00年代初めは20隻程度だったが、海運会社と二人三脚でばら積み船を増やした。商船三井が運航する国内最大の鉄鉱石船も洞雲の船だ。
海運会社と船主の関係
・海運会社が船を全て自前で造れば、費用がかさみリスクも大きい。新船発注に際し、船主に資金を出してもらい完成後に借り上げる。
・日本の外航船約2800隻の7割近くが船主からの借用だ。
日経記事
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