なぜ偽札を作るのか
一言で言えば、儲かるからです。例えば、偽札を作るとして、作るコストが100円で同じとするなら。
1000円←1000-100=900
5000円←5000-100=4900
10000円←10000-100=9900
高額紙幣ほど、利益が大きいことが分かります。
利益が大きいので、製造にお金をかけても、採算が合うということですね。
利益がでるということで、偽札を刷り続けると、市場に出回る紙幣の量が激増しますので、通貨の価値が下がります。加えて、ババ抜きと一緒で、偽札と判明したとき持っていた人は、大損します。
従って、偽札の取締りをきちんと行えないと、紙幣で売買を行い難くなりますので、物の売買に支障を来たすなど。混乱が生じます。物々交換ばかりでやるわけにもいかないですしね。
管理人が、注目しているのは、イランで大量の偽札が出回り初めている点です。
イランで偽札横行
背景として、アメリカを中心に世界がイランに対して経済制裁を課しています。
イランは産油国であるため、主な輸出品目は、原油などの資源。
経済制裁で、資源の売買に支障をきたすと、必然的に通貨の信任が低下します。
イランの主な輸出品目は資源
↓
その売買が、国の信頼の裏づけ
↓
資源価格・資源売買量で通貨価値が変動
↓
【原油売買の経済制裁 金融面の経済制裁(ドル決済・ユーロ決済)】
↓
原油売買が低迷
↓
イラン通貨の価値低下
↓
米ドルを市民が求める
欧米を中心にした、経済政策が解除されない限り、原油売買は低迷。それに伴う通貨価値の下落に歯止めがかからない構造的な問題があります。
そのため、米ドルが好まれていると言えます。
偽札が急速に横行
この報道では、偽札が広まり始めていることが報道されています。
検査機でチェックとなっていますが、すり抜ける偽札もあります。
▲スーパーノート 北朝鮮 偽札 Wiki
スーパーノートとは「朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)が製造している」とされる100米ドル札の超精密な偽札。
「北朝鮮は6か月ごとに偽装紙幤の欠点を補完し、すでによほど高性能の機械でなければ、確認が不可能なほど精巧になっている」とされる。そのため、北朝鮮での外貨の流通は米ドルからユーロに切り替えられた。
これで分かるのは、検査機をすり抜けるような偽札が流れていたら、どうしようもないということでしょうね。
紛れ込んだルートが不明と言う事は、抜本的な対策は、できないですね。
莫大な偽札が流入
ポイントは、最近となっている点ですね。
個人が50億ドルの偽札を急に用意できないでしょうから、犯罪組織・国家的な工作などと考えるのが妥当でしょうね。
上記の内容をまとめると。
イランの主な輸出品目は資源
↓
その売買が、国の信頼の裏づけ
↓
資源価格・資源売買量で通貨価値が変動
↓
【原油売買の経済制裁 金融面の経済制裁(ドル決済・ユーロ決済)】
↓
原油売買が低迷
↓
イラン通貨の価値低下
↓
米ドルを市民が求める
↓
偽札が横行
↓
【市民生活の混乱継続と加速】
大量の偽札が出回り始めたということは、イランの経済混乱は加速しそうですね。
イラン政府が、偽札の出元を見つける事ができるのか、当面、注視したいと思います。
出元を見つけないことには、流入が止まらないでしょうね。
0 件のコメント:
コメントを投稿