シャープ倒産扱い CDS暴騰転換社債暴落

シャープのCDSと転換社債が、酷い事になっています。事実上の、倒産を織り込んだ扱いですね。10月になってから、数値が一段と悪化しており、依然として経営陣が全く信頼されていなことが分かります。

CDSとは

クレジット・デフォルト・スワップは、定期的な金銭の支払と引き替えに、一定の国や企業（「参照組織」）の債務の一定の元本額（「仮想元本額」）に対する信用リスクのプロテクションを購入する（すなわち、信用リスクを移転する）取引である。

簡単に言えば、リスクをなくしたい人は、CDSを買うことで、保険を得たような形になります。
それに対して、一定の金額を得ることで、売る側の人が存在します。

これは、需給のバランスがありますので、特定企業の信用不安（業績悪化など）が発生した場合、著しく変化します。

SHARPの事例は、まさしくその状況ですね。

直近3ヶ月 CDS

http://www.j-cds.com/jp/index.html

直近1年 CDS

去年から見ていくと、CDSが大暴騰しています。

特に、再建計画の見通しが不透明になる中、8月頃、10月に入ってから一段と暴騰しており、シャープに対して、厳しい目が注がれているのが分かると思います。

転換社債の価格大暴落

大和證券　転換社債型新株予約権付社債（CB）検索
http://quote.daiwa.jp/quote/qsearch.exe?F=StockTemp%2Fcbchartd&QCODE=67539.20%2FT&MKTN=T

転換社債の価格が暴落。
最終利率も、すごい数字になっています。

シャープが倒産することを織り込み始めていると、言えると思います。

年初来高値 2012年 2月 1日 @98.90
年初来安値 2012年10月17日 @48.00

CDSの値と比べながら見ると、凄まじい下落の仕方であることが分かります。
言いかえれば、シャープという会社の信用が無くなっており、倒産を織り込んでいるということですね。