年初来安値から2倍
シャープの年初来安値は、2012年10月17日の142円であったが、2012年12月17日の終値が301円となっており、2ヶ月で2倍に急騰している。- 2012年1月4日 年初来高値690円
- 2012年10月17日 年初来安値142円
- 2012年12月17日 301円
年初来高値が1月4日となっている。
シャープの年初来高値は年始
株式市場の大発会は、土曜日、日曜日と重ならない場合は、1月4日である。
冒頭の画像を見ても明らかであるが、シャープの株価は、今年に入ってから下落傾向が鮮明であった。
ここに来て、その流れが変わりつつある。すぐに思いつく要因は2つだ。
- 自民党の安倍晋三総裁の発言
- 自民党の衆議院選挙の勝利と円安傾向
では、上記の2つについて見てみよう。
自民党の安倍晋三総裁の発言
11月26日のフィナンシャルタイムズを見てみよう。パナソニックの株価も円安の上昇期待が安倍発言で生まれた。
一番大きな圧力を掛けているのは安倍晋三氏、来月の総選挙後に連立政権を率いる可能性が高い野党の党首である。日銀を攻撃する安倍氏は、高いインフレ目標の設定と、「無制限」の緩和、円安誘導策の実施を約束している。
11月の時点で、自民党が衆議院選挙に大勝する事が予想されており、自民党が勝てば安倍総裁が首相となる事が想定されていた。
次期首相の発言として、市場は反応。輸出関連株は、円安による業績の改善期待により株価が上昇した。
自民党が衆議院選挙に勝利
フィナンシャルタイムズは、安倍氏の発言と同時に、投機筋の円売りポジションが膨らんでいた事に言及している。
アブソルート・ストラテジー・リサーチが集計している世論調査の調査によると、円売りのセンチメントがこれほど強くなったのは過去5年間で1度しかなく、投機筋のポジション(持ち高)は危険なほど円の空売りに振れている。
安倍総裁の発言による、投機筋が円安に賭けた所に、自民党が選挙に勝った。安倍氏が、政策を実行する可能性が高まったので、円安が加速したのは当然と言えるかもしれない。
では、シャープがどれ位の急ピッチで株価が回復したのか見てみよう。
シャープ株の急上昇と注意点
上記は、時事通信が報じているシャープ株価の推移だ。シャープ株価の今後と原因を分析するうえで参考になるであろう。業績悪化が発表されるたびに、株価が下落しているのが分かる。
上記を見ると、シャープが業績回復するかどうかが一つのポイントになるが、シャープの株価260円の高値になった理由は、他社との提携報道と円安による業績回復の期待だ。
シャープの株価が年初来安値と比較すると2倍に上昇しているが、12月末日が締日の第3四半期決算の業績によっては値動きが激しくなりそうだ。シャープ株価と資本増強策(2)を見ると、増資先は中国IT企業からも模索していたようですね。
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