シャープ銀行融資報道の注意点

シャープに対して、大手銀行3行が融資を検討しているとの報道がでている。融資の報道について、その内容と注意点について見てみよう。


シャープに総額400億円融資検討

りそな銀行とみずほ信託銀行、三菱UFJ信託銀行が、シャープに総額400億円前後を融資を検討。 2012/12/10 20:38  【共同通信】
共同通信が速報で、りそな銀行とみずほ信託銀行、三菱UFJ信託銀行の3行が、合計で400億円前後の融資を検討していると報じている。りそな銀行はシャープ支援について言及していた事が以前、ある。では、その詳細について見てみよう。

みずほコーポレート銀行と三菱UFJ銀行の肩代わり融資

2012年12月10日の読売新聞はより詳細について報道している。その内容について見てみよう。
主力2行は9月末にシャープに1800億円を融資し、さらに必要に応じて借りることができる1800億円の融資枠を設けた。信託2行は各100億円、りそな銀は最大200億円を主力行の融資の一部を引き継ぐ形で融資に参加する。(読売新聞)
共同通信の速報よりも、より細かく報じられている。内容をまとめてみよう。
  • りそな銀行200億円
  • みずほ信託銀行100億円 三菱UFJ信託銀行が100億円
  • 主力行の融資の肩代わりのため融資総額は増えない
ポイントは、融資を肩代わりするため、融資の総額は増加しない点である。引き継ぐ担保については、新規借入は本社と亀山工場に担保設定をしており、このことだ。

担保引継ぎと注意点

主力行が設定した不動産や有価証券などの担保も引き継ぐ。3行はシャープと米通信用半導体最大手クアルコムとの提携合意などを評価したとみられる。(読売新聞)
どうやら、3行は担保も引き継ぐ形で融資に参加する事を検討しているようだ。
注意点は共同通信の報道は、銀行が融資を検討しているという報道に対して、読売新聞は参加すると報じている点だ。

シャープの融資総額は増加せず

シャープ銀行融資報道の注意点は、融資総額が増加しないことである。また、3行が融資を検討しているという報道に関して気になるのは、融資に参加するという報道もでており、決定したのかがいまいちよく分からない点だ。シャープ倒産の可能性にブルームバーグが言及しており、資金面の余裕はない。

シャープ りそな銀行など300億円融資の真相を見ると、融資は実行されましたが、融資金額は300億円に減額されたうえに、全て担保付の貸出のようですね。

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