3工場売却価格は、550億円程度を見込んでいた
シャープの海外3工場について、シャープがホンハイに工場売却する交渉は、大筋合意している事が2012年12月1日に報道されており、要約すると下記の通りです。- メキシコ、中国南京市、マレーシアのテレビ組立工場の売却交渉を大筋合意
- メキシコ工場は、一部、鴻海から受託生産を行っており、鴻海が意欲的」(シャープ関係者)
- 譲渡価格は550億円程度の見通し
液晶テレビ組立工場の売却が難航
シャープとホンハイの、中国の南京工場売却で交渉が難航している事について、2012年12月27日の午後にロイター通信が報じています。シャープが、鴻海精密工業と協議している中国・南京市の液晶テレビ組み立て工場の売却計画が難航している。複数の関係筋によると、鴻海は南京工場の引き受けに難色を示しており、シャープはメキシコ工場の売却を先行して交渉する方針。(ロイター)シャープとホンハイが売却で大筋合意したと言う、産経bizの報道は、シャープ関係者のリークに釣られたのでしょうか。ロイターは南京工場の引き受けに難色を示していると報じており、かなりの差があります。
海外工場の規模
メキシコ工場の従業員は約1500人、南京工場は1500人超、マレーシア工場は2100人の規模で、海外3工場の売却は追加で5000人超の人員削減につながる。(ロイター)シャープの海外工場の規模が報じられています。日本国内のリストラと比較すると、人員削減の人数は海外工場が圧倒的に多いことが分かります。
- メキシコ工場 約1500人
- 南京工場 1500人超
- マレーシア工場 2100人
銀行の経営再建計画に含まれる
シャープが取引銀行に提示した経営再建計画には、メキシコ、南京、マレーシアの3工場の売却が盛り込まれた。(ロイター)管理人は、シャープ倒産の可能性は、銀行との約束を守れるのかどうかにかかっていると考えています。大口取引先の確保が含まれていますが、海外工場の売却も含まれているようです。
シャープの資金繰りは、三菱UFJ銀行とみずほコーポレート銀行が支えており、銀行との関係が悪化すると資金繰りがショートする懸念があります。
シャープとホンハイの海外工場売却交渉が難航していると、午後に入って報道されましたが、株価は値下がりしています。
もちろん、シャープ株の買いがすごいため、証券会社が予想を外すのが、完全に分かるほど値上がり急であったことも要因にあると思いますが、交渉の行方に注目する必要がありそうです。
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