(1)シャープの自己資本と手元資金不足
シャープは、業績の悪化により自己資本が急速に目減りしています。シャープがサムスンと提携した理由は、亀山工場の減損損失回避と自己資本の充実が目的でした。シャープの財務は、転換社債償還を控えており、資金繰りが厳しい状況が続いていますが、アップル向けに隠れ借金があるようですね。
(2)アップルが亀山工場に1000億円出資
シャープ サムスン提携の今後 真相は毒薬条項(6)で、投資家向け情報で公開されていない情報を見ていきましたが、アップルとの契約でもあるようですね。またアップルは昨年夏、約1000億円を出資したiPhone用の亀山第1工場について、さまざまな要求を突きつけている。シャープの亀山第1工場に、アップルは約1000億円を出資しており、事実上、アップルが工場の支配権を保有しているようですね。
(3)シャープにアップル出資の返済義務
それはアップルとの契約書に「格付けが一定水準を下回った時点で、出資や設備投資コストを返済する」(シャープ関係者)という条項が入っているためだ。シャープの格付けが一定水準を下回ると、アップルに返済する義務があるようですが、シャープ格付格下げの理由 短期有担保借入の増加により財務改善で格付が上昇する見込みはありません。
(4)シャープとアップルのやりとり
しかし1円でも惜しいシャープに、そんな余裕はない。すると経営危機にあるシャープ本体から亀山第1工場を分離するように迫ったのだった。シャープとアップルは、交渉を続けたようですが、亀山第1工場を分離する話があったようですね。
シャープは経営悪化に加えて、年金債務により自己資本が減少しますが、アップルとの契約についてどのように対処する予定であるのか、説明すべきですね。
(5)シャープ提携先の思惑と契約内容
まさに彼らは、シャープの「美味しいところ」はどこなのか、きっちり値踏みをしているのだ。シャープの舵取り次第では、ガラスの再生シナリオは、脆くも崩れ去ってしまうだろう。シャープの提携による出資受け入れについて、マスコミは大きく報道していますが、サムスンやアップルなどとの契約で、不都合な真相を報じていないのは、フェアではないですね。シャープ亀山工場内部とアップルの真相(8)に続く。
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