(1)リストラと追い出し部屋
大手電機メーカーは、経営の悪化によりリストラを積極的に行っていますが、解雇規制があるため追い出し部屋に配属することで、自主退職を行うようにしています。シャープは大手電機メーカー3社の中で、財務体質が最も悪化していますが、本社社員をリストラすることで、収益体質の向上を目指すようですね。
(2)シャープの本社社員の半数700人削減
シャープ本社社員リストラの人数について、2013年3月29日東京新聞がシャープ 本社人員半減へと報じているので見てみましょう。経営再建中のシャープは二十八日、四月一日付で約千四百人いる本社の人員を半減し、約七百人にすると発表した。管理部門をスリム化し、営業などに振り向けて収益改善につなげる。シャープは、本社社員のリストラを行い1400人から700人に削減するようですね。シャープの説明では収益改善を行う目的のようですが、管理部門の人間が営業に配属されて、すぐに成績をあげるのは、管理人の私見ですが困難と思います。
(3)サムスンからの出資完了
シャープはまた、資本・業務提携した韓国のサムスン電子グループから約百三億円の払い込みを受けたと発表した。サムスンの出資は一株二百九十円で、議決権ベースで3.08%を握る上位株主となる。調達した資金は、液晶の高精細化技術の導入やタブレット型端末向けなど中小型液晶の製造設備の効率向上に使う。シャープ サムスンに液晶パネル供給でまとめましたが、亀山工場の稼働率向上を行い、現存損失を回避することが経営目標の一つです。シャープとサムスンの企業規模を考えると、出資条件に何か条項が入っているのかどうかは気になるところですね。
(4)コーポレート統括本部を新設
シャープは迅速に経営判断をできる「小さく強い本社」を目指し、現行の経営戦略本部、経理本部など五つの本部を解消。再建の司令塔となる構造改革実行本部や経営企画部、財務部などを傘下に置く「コーポレート統括本部」を新設し、本社機能を集約する。シャープ役員級にみずほコーポレート銀行出身者の理由は、中期経営計画の策定に銀行が関与することですが、コーポレート統括本部に関わるかもしれないですね。
シャープ本社社員リストラの人数を見ると、半数がリストラされますが、管理部門の人間が営業部門ですぐに活躍することは困難と、管理人は考えます。
シャープ本社の社員が国内営業に分散しても
返信削除飛躍的な売り上げ拡大は見込めません。
今、シャープがやろうとしているのは
IGZO液晶と大型液晶の海外メーカーの
アップル、サムスンへの部品供給であり
国内販売に至っては売上拡大方向ではありません。
これは憶測のレベルですが
シャープ㈱本社の人件費を関係会社に移し
会計帳簿上の圧縮に見せるテクニックかもしれません。
銀行、投資家に対し好感が持てる情報操作で
株価や増資に関わる諸準備の表れだと思います。
>匿名さん
削除こんばんは^^
完成品メーカーへの部品供給というのは、仰る通りと思います。
匿名さんの言う、国内販売も、液晶事業がこけている事を考えると、売り上げ拡大は至難の技と思います。
人件費の飛ばしに近いものは興味がありますね。
そのうち、連結決算ではなくて、単体決算で数字がよくなることをアピールするのか注目なのでしょうか。
仮に、子会社に人件費や諸経費、在庫を飛ばしたとして、来期に処理するのか注目ですね。
現在は、投資家も連結での業績しか見ません。シャープもそういう事は、重々承知であり、単体の業績を取り繕うものではないと思います。業績回復の為、こういう取り組みを行っていますというアピールだと思います。
削除>匿名さん。
削除こんにちは^^
ご指摘、深謝です。
仰るとおり、シャープが業績回復のアピールのために、どういった手法を使うのか注目ですね。
シャープの実体は、悪化していますし、出資受け入れでガバナンスが悪化しており、単純な再建とはならないでしょうね。