(1)シャープのリーク記事
シャープは決算発表だけでなくリストラや提携情報など、会社発表よりも前に報道が続いています。シャープがどういった形で情報管理を行っているのか不思議ですが、情報を得ている記者やその親族が株取引を行っているのか気になります。(2)シャープのサムスン出資受入リーク記事
サムスンがシャープに出資する報道についてリークであることが、2013年3月6日の日本経済新聞、大阪夕刊一面を見ると分かるので見てみましょう。シャープは6日午前に取締役会を開き、韓国サムスン電子との資本提携を決議した。午後に正式発表する見込み。テレビ用液晶パネルを供給するなど有力顧客でもあるサムスンとの提携でパネル工場の操業を安定させ業績の本格回復をめざす。シャープが、2013年3月6日午前の取締役会で資本提携の決議が行われていますが、日本経済新聞の夕刊で報じられています。
(3)シャープの取締役会決議と日本経済新聞の発行
- 2013年3月6日午前 シャープ取締役会の決議
- 日本経済新聞がシャープとサムスンの提携情報を入手
- 新聞記者が原稿を書く、新聞の輪転機が回る
- 2013年3月6日午後 日経新聞の夕刊の配送
(4)ホンハイからの出資見送りの可能性に言及
月内にもサムスンがシャープの第三者割当増資を約100億円で引き受ける。サムスンは約3%を出資する第5位の上位株主になる見通しだ。サムスンはシャープに出資することが報道されていますが、第三者割当増資となっていますので、既存株主は発行株数の増加により、一株当たりの価値が下がります。
シャープの大株主にとって、一株当たりの価値が下がることは損失に繋がる可能性がありますので、サムスンの出資について何か知っていたのかもしれないですね。
シャープLIXILに出資要請を行っていますが、年金債務引当で過少資本になりますので、サムスンだけでなく他社の増資動向に注目ですね。シャープは100億円単位の増資を複数の会社にお願いしたいようですが、出資率が低いと出資のメリットは低くなります。
(5)シャープ広報、サムスン出資報道は発表したものではない
交渉が難航している電子機器の受託製造サービス(EMS)最大手の台湾・鴻海(ホンハイ)精密工業からの出資は見送られる可能性が大きい。サムスンの出資についてシャープは「当社が発表したものではない」(広報)としている。シャープがサムスンからの出資を受け入れたと言うことは、アップルと共存共栄関係にあるホンハイとの提携見送りになることは、自然な見方なのかもしれません。シャープとサムスンの提携を情報リークした人物は、ホンハイとの提携交渉についても知りえる立場の人物であったのか気になる所ですね。シャープ サムスンに液晶パネル供給(2)に続く。
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