(1)ホンハイ以外の提携先をすで模索
シャープ ホンハイと台湾を裏切り(1)で、みずほコーポレート銀行の佐藤頭取とホンハイの郭台銘会長の対談を見ると、サムスンからの出資は不意打ちであったことが分かります。シャープは、主力取引銀行とホンハイ抜きの再建プランを検討していたようですね。ところが、である。準メイン行である三菱東京UFJ銀行(BTMU)も含めて、主力2行にとって破談はとうに織り込み済み。すでに鴻海抜きの再生プランが猛スピードで動いていたのだ。
「まだ複数の交渉ラインが走っており、第2のサムスンが出てくる可能性もありますよ」
あるCB幹部は、すでに次の一手となる海外メーカーとシャープの新しい提携案が、水面下で進んでいることを匂わせる。シャープ経営者の失敗で、シャープの経営陣の意思決定権限がはっきりとしないことをまとめました。シャープのマネジメントは、いまだによく分からないですが、銀行との再生プランは動いているようですね。
(2)中国大手IT企業かも出資か
昨年12月、米半導体世界大手のクアルコムから、液晶パネルの共同開発をするという名目で合計100億円の出資を取り付けることに成功。さらに同業の米インテルに加えて、「中国大手IT企業にも100億円単位で出資を募っている」(シャープ関係者)。シャープはクアルコムから、100億円の出資取り付けとなっていますが、クアルコムから2回目は現時点で振り込まれておらず100億円に満たない点は注意が必要ですね。
シャープは、中国大手IT企業にも出資を募ったようですが、技術流出など気にせず余裕のない財務状態であることが分かりますね。
(3)シャープの株価上昇
冷ややかだった市場の視線も、世界のトップメーカーから相次いでカネを引き出したことで、ほのかな期待を帯びていく。
倒産説が流布して142円で叩き売られていた株価はじわじわと上昇。サムスンの出資への期待感で一時は356円と20%近く値上がりし、それ以降も最悪期の2倍以上の水準を維持できるようになった。シャープ株価が2倍でまとめましたが、選挙の時期に日本株は大きく反発しており、シャープ株も大きく値上がりしています。
シャープ株の値上がり要因は、少額の資本増強に加えて、本格的な出資や取引を期待したものであり、ホンハイとの提携失敗がどのような影響を与えるのか注目ですね。
(4)シャープが液晶事業に成長シナリオが主張できる方法
次の一手に、期待がかかるのも無理はない。
「資本を入れるなら、液晶事業と相乗効果があるところだ」(CB幹部)。それが赤字の液晶事業に、成長シナリオがあると主張できるたった一つの手段だからだ。シャープはIGZOスマホ出荷目標40%に引上げを行うなど、液晶事業が成長の柱であることを説明してきました。
シャープは、液晶事業が魅力があることを示すために、相乗効果が見込める取引先からの出資で証明するしか方法が残されていないのかもしれないですね。
(5)シャープ営業黒字と資本増強
すでに第3四半期決算(昨年10~12月)には、5四半期ぶりに営業黒字を計上することに成功。わずか26億円だが、2年累計で約8260億円の赤字を見込むシャープの止血に成功したように見える。
「5月の連休明けにしっかりと中期経営計画を発表し、市場から資本を調達できる体制を整える」(BTMU幹部)。シャープは営業黒字でしたが、シャープ2012年第3四半期決算は営業黒字 毎日新聞が風説の流布かと指摘されても仕方のない内容が報道されていますね
シャープの営業黒字ですが、液晶の在庫評価額や減損損失について細かく説明する必要がありそうですね。シャープが市場から資本を調達するということは、株数も増加しそうですが、シャープの数字にはあまり根拠がないようですね。シャープ決算予想 銀行員とドンブリ勘定の真相(3)に続く。
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