経営再建中のシャープは、倒産回避のために提携交渉を積極的に行っているが、ホンハイ(鴻海)との提携交渉はうまくいっていないようだ。11月18日のZAKZAKを見てみよう。
今期末のホンハイ(鴻海)との提携は絶対ではない
「(来年3月に間に合わなければ)その時点で契約の結び直しなど、別の手を打てばいい」11月9日。シャープの幹部は、大阪市内で記者団にこう言い放った。1日の会見で、奥田隆司社長が「来年3月に間に合わないことは想定していない」と述べたのに対し、3月までの鴻海との交渉締結が絶対でないことを示唆したものとみられる。(ZAKZAK)すでに、シャープではホンハイ(鴻海)との提携交渉失敗が、視野に入っているようだ。
最近の、シャープとホンハイ(鴻海)の交渉状況についても、ZAKZAKは報じている。それを見る限り、絶望的な気もする。
シャープとホンハイ 電話会議もできず
「このところ彼(鴻海の郭台銘会長)も忙しいみたいで、最近は電話会議ができていない」。奥田社長は鴻海との交渉状況についてこう説明する。(ZAKZAK)
いくら、ホンハイ(鴻海)会長が、忙しいとは言えど、重要な案件ならば優先的に時間をとるはずだ。シャープが後回しにされている現状が見て取れる。
提携交渉 不調の原因
シャープとホンハイ(鴻海)の提携交渉が、不調の原因は何であろうか。シャープ株は買いか見定めるうえで、重要な要因であろう。ホンハイ(鴻海)とシャープ提携報道の真相は、既に報じられている。シャープの片山会長(前社長)が、他社と天秤にかけて、ホンハイ(鴻海)の機嫌を損ねてしまったようだ。
片山会長(前社長)肝入りのインテルとの提携交渉であるが、シャープ社債発行で倒産まで一息つけるかもしれない。ただし、これも正式合意に至っていない。
シャープの今後
シャープ株価の今後と原因を見ていくうえで欠かせない、ホンハイ(鴻海)との提携交渉であるが、どうやら厳しいのが現状のようだ。また、シャープ株価は倒産懸念があるが、IGZOが厳しいとの報道もある。追加の資金調達は、シャープは、銀行の社内格付け格下げがあり、容易ではなさそうだ。シャープの倒産可能性は銀行との約束を実行できるかに左右されるが、現状難航しており、容易ではなさそうだ。
その一方で、シャープの倒産危機にアップルが23億ドル支援した可能性も示唆されている。シャープとホンハイ(鴻海)の提携交渉提失敗の可能性はあるが、何か代替案はあるのであろうか。
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