フィッチは、既にシャープ格付を格下げ。一気に6段階の格下げを発表、このときCDS市場が反応。一気に300bp数値が上昇した。
S&Pの格下げの影響について、注意が必要かもしれない。CDS市場については、既に十分に高い水準であるものの、これから、影響がでてくるのか注視をする必要があるのではないだろうか。
CDSの変化
▲シャープ倒産扱い CDS暴騰 転換社債暴落 2012年10月18日木曜日
21時時点のシャープCDSは、3,816.23bp。
前日の、4,149.44bpから、-333.21bpとなっており、CDSの数値が急落している。
300bpを超えており、急落と言えるであるが、元が4000bpを超えており数値の感覚が麻痺する所に、シャープの財務体質に根深さがあると言える。
財務は崩壊 銀行は最終宣告
シャープの決算に目を移すと、既に財務は崩壊している。中間決算、つまり半年で4000億円の赤字を計上しており、業績予想よりも下方修正した決算結果となった。
もう、シャープのIR・財務部門の市場からの信頼はないに等しい。
加えて、銀行の内部格付も低下している。
銀行の社内格付けは、格下げで要注意先になっていると報道されている。直近の融資が、本社不動産を含めた貸出しであったことを考えると、これ以上の追加融資は困難である。何よりも担保もない。
事実上、銀行融資は望めず、最終宣告の状態だ。
シャープ報道の注意点
シャープは、巨額の広告宣伝費を投入していた企業として、有名である。シャープ株に影響を与える報道は、東電を超えるマスコミ買収を行っている点を考慮する必要がある。
怪しい報道の内容については、上記ご参照。シャープの経営陣が対処をしなければ、倒産へ向けて着実に進んで行きそうだ。S&Pの格下げ判断も、特に違和感を感じない。
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