2012年第3四半期決算 業績予想の報道と日付まとめ
- 1月11日毎日新聞 シャープは200億円の営業黒字
- 1月18日朝日新聞 シャープは数億円以上の営業黒字
- 1月25日読売新聞 シャープは80億円の営業黒字
- 1月26日共同通信 シャープは40億円~50億円の営業黒字と報道
朝日新聞以外でどこが業績予想の嘘を発表しているのか
シャープの報道を見ると、金額に関わらず営業黒字であれば朝日新聞の報道は間違いなさそうですね。どの新聞社が、シャープの適当な業績の数字を発表したのか、すぐに明らかになりますね。シャープの報道では、営業損益ばかりが報道されていますが、最終損益の数字がでてこないのが、むしろ気がかりです。シャープ広報戦略はコンサルタント会社に委託しており、怪しい報道事例を紹介しましたが、新聞社はどこから数字を手に入れているのでしょうか。
(1)1月11日毎日新聞 シャープは200億円の営業黒字
シャープ営業利益200億円、銀行融資も可能かで、まとまた内容を見てみましょう。シャープの12年10~12月期の連結営業損益が、当初計画の赤字から黒字転換したことが10日、分かった。黒字は11年7~9月期以来、5四半期ぶりで、黒字幅は200億円前後。(毎日新聞)シャープの業績予想について、毎日新聞は営業黒字金額を200億円の営業黒字と報じています。
(2)1月18日朝日新聞 シャープは数億円以上の営業黒字
シャープ業績黒字2012年第3四半期について、朝日新聞が報じています。経営再建中のシャープが、2月1日に発表する2012年10~12月期決算の営業損益で、当初計画の赤字から数億円以上の黒字に転じることが分かった。液晶パネルの販売回復や円安の進行などが寄与した。「12年度下期の営業黒字達成」の実現に弾みがついた形だ。シャープの業績予想について、朝日新聞は営業黒字金額を数億円以上の営業黒字と報じており、赤字ではない事を控えめに報道していることが分かります。
(3)1月25日読売新聞 シャープは80億円の営業黒字
シャープの業績予想を、2013年1月25日の読売新聞は約80億円の営業黒字と報じています。シャープの2012年10~12月期連結決算で、本業のもうけを示す営業利益が、従来予想していた数十億円の赤字から約80億円の黒字に転換する見通しであることが分かった。(読売新聞)シャープの業績予想について、朝日新聞は営業黒字の金額を約80億円の営業黒字と報じています。
(4)1月26日共同通信 シャープは40億円~50億円の営業黒字
シャープの業績予想を、2013年1月26日の共同通信は、40億円~50億円の営業黒字と報じています。経営再建中のシャープの2012年10~12月期の連結決算で、本業のもうけを示す営業損益が40億~50億円の黒字の見通しとなったことが25日、分かった。新型液晶の好調や円安が業績改善に寄与した。(共同通信)シャープの業績予想について、共同通信は営業黒字の金額を約40億円~50億円の営業黒字と報じています。
シャープの最終損益が重要
シャープの業績に加えて、シャープ財務と借入のポイントでまとめましたが、資本増強をどのように行うかが重要になってきます。シャープが営業黒字であっても、最終損益が赤字であれば資本はさらに減少しますが、最終損益の業績予想は発表されていないように思えます。シャープ業績予想の飛ばし記事がひどいうえに、営業損益だけの報道を見ていると、何とも言えない気分になりますね。シャープが、評価額を入れ替えたとでも新聞社は主張するのでしょうか。
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